ギターを始めて、ピック選びで頭を悩ませているあなた!
- どのピックを使えばいいのかわからない
- ピックを使うルールはあるの?
- 現在使用しているピックに違和感がある
今回は、そんな悩みをお持ちのあなたに、ピックの選び方とおすすめピックを紹介します。
ギター歴10年以上の経験を活かし、体験談を交えて紹介します。是非この記事であなたに合ったピックを見つけて下さいね。
おすすめピックのみを知りたい方はこちら→私が実際に使ったピックの中でおすすめピックを紹介します!
目次
ピックとは?
ギター演奏で弦を弾くために使用する道具です。必ずしも使わないといけないものではないのですが、ピックを使わないとできない奏法や表現があります。
ピックの種類はどのようなものがあるの?
ピックにはさまざまな種類があり、形が違います。大まかに分けると以下のようになり、それぞれの特徴を説明します。
おにぎり型
3面使えるので長持ちします。ピック自体が大きめなので握りやすい特徴があります。コード弾きに適しており、ギターボーカルやリズムギターにおすすめのタイプです。無くしにくいという長所も。
ティアドロップ型
コード、速弾きどちらも対応しやすいオールラウンドなピックです。初心者は演奏しているうちにピックが回ってしまうことが多いので慣れが必要です。
ジャズピック
速弾き中心のピックです。小さいので落としやすく無くしやすいので注意が必要です。ピックが回りやいですが、慣れれば指先のコントロールがしやすく、ニュアンスを表現しやすいです。
サムピック
アコギの指弾きで低音弦を弾くときに使うことが多いです。人差し指が自由になるが、エレキでは、ハーモニクスがかけにくく、速弾きが難しい印象です。
厚さでどう変わるの?
ピックの厚さが変わると音の印象や持ちやすさが変わります。材質によって変わるので、厚さのみですべてを断定することはできませんが、目安になります。
Thin、Soft(約0.5mm)
ストロークに適した厚さ
Medium(約0.7mm)
バランスの取れた厚さ
Heavy(約1mm)
ソロに重点を置いた厚さ
Extra Heavy(約1.15mm以上)
速弾きに適した厚さ
厚いほどレスポンスが速くアタックの強い音が出力されます。薄いほどニュアンスを表現しやすくアタック音が弱めになる特徴があります。
ざっくりと表現するとこのような感じになります。Thinで速弾きをガンガン披露するギタリストもいるので、あくまで目安です。
初心者は、Mediumから使い始めれば厚さの感覚をつかみやすいと思います。硬さは素材によっても変わるので、厚さだけで判断しない方が良いです。
材質でどう変わるの?
材質で硬さや音の特徴が変わります。ざっくりと表現すると以下のような感じです。
セルロイド
程よいしなりとまろやかなサウンドが特徴。音の強弱がつけやすいが、消耗は早めです。
ポリアセタール
明るいサウンドが特徴で、消耗しにくい素材。滑りにくいというメリットもあります。
デルリン
スムーズなピッキング感覚が持ち味で、ピッキングノイズが出にくいピックです。滑りやすい材質なので、滑り止めがついているピックもあります。
ウルテム
人の爪に近い感覚のサウンドが出力されます。音の立ち上がりがはやく、アタック音が強め。高音が特徴的。
ナイロン
消耗しにくく、適度にしなります。低音が強めの暖かいサウンドが特徴。
アクリル
あまり一般的な素材ではありませんが、手に馴染みしっかりと弦に食いつく感覚があり、倍音が豊かな特徴があります。
カーボネート
アタックが強く出て、高音域が主張する材質です。くせが少なく、扱いやすいです。
べっ甲
中音域が強い艶やかなサウンドが特徴。よくしなりニュアンスをつけやすいですが、個体差があり比較的高価です。
金属
しなりがなく、ジャリジャリとした独特なサウンドが魅力です。金属が削れて摩耗しやすいです。
木材
しなりはありませんが、暖かく太いサウンドが魅力です。
どのようなピックがいいの?選び方は?
一般的には、このジャンルならこのピックなどと選ぶ指標はあります。指標を使って選べば自分好みのピックに出会える確率は上がりますが、必ずしも全員に当てはまるとは言い切れないです。そのため、私は自分の使いやすいピックを選ぶことをおすすめします。
もし、一般的に適さないといわれているピックでも、あなたが弾きやすければそのピックを使うことが正解だと思います。
まだ自分好みのピックに出会っていない方や初めて購入する方は、デザインや好きなアーティストが使用しているピックを使用することをおすすめします。
理由は、デザインに関してはモチベーションの向上が期待できること。
アーティストに関しては、モチベーションだけでなく演奏するジャンルからアーティストを選ぶことで演奏スタイルが同じになる傾向があります。
そのため、弾きやすいピックに出会いやすいという利点がありますよ。
ざっくりとした指標も紹介させていただきます。
- コードがメイン おにぎり型 薄め
- ソロがメイン ティアドロップ型、ジャズ型 厚め
- バランス型 おにぎり型、ティアドロップ型 ミディアム
- アコギ おにぎり型、ティアドロップ型、サムピック
あくまで例なので、当てはまっていなくても気にする必要はありません。
おすすめピック
ここからはタイプ別に私が使用したピックの中でおすすめ品を紹介します。今回紹介するピックはすべてMedium以上の厚めのものです。
シグネチャーピック
Ibanez ( アイバニーズ ) / PAUL GILBERT PICK RED
ティアドロップ型とジャズピックの中間のような形状で、持ちやすいです。しかし、若干滑りやすい印象なので、演奏しているうちにピックが回転してしまう方は慣れが必要ですよ。
アタック感をしっかり感じながらも弦離れが良くコントロールしやすいピックです。同じピックでも色がレッドのものは材質が違いエッジの効いたサウンドが出力されます。厚さは1.0mmです。
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / John Petrucci Trinity Pick
小さいトライアングル型なのですが、ジャズピックを弾いているかのような感覚で演奏することが可能です。程よいマット感がある手触りなので、滑らず安定したピッキングが可能。
ピッキング感覚がなめらかで弦離れがいいので、コントロールがしやすい印象です。厚めのピックなのでその点は人を選びます。 ウルテックス製で厚さは1.4mmです。
ジャズピック
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / TORTEX PITCH BLACK JAZZ III GUITAR PICK/0.88
ジャズピックなので、速弾きをしたい方におすすめのピックです。サイズのバリエーションが多く、比較しながら細かくピック選びができますよ。音にくせがなくピッキングノイズが出にくいので、ギターの素直なサウンドを出力可能です。
ほとんど削れることがなく耐久性が高いです。表面の模様は削れてしまうので、お好みのピックがどの厚さだったのかを把握しておいた方が良いですよ。
おにぎり型ピック
PICKBOY ( ピックボーイ ) / GP-TG-R/08
トライアングル型のピックです。程よいしなりとフィット感があるので、初心者におすすめできるピックです。材質のせいなのか、ほかのトライアングルピックに比べて若干柔らかいので、1ランク上の厚さをえらぶことをおすすめします。0.80mmの厚さが1番評価の高いピックでした。
コード弾きでは、程よく弦に食いついてくれるので、音に粘り強さがでますよ。クリアで控えめなアタック音が特徴です。速弾きにもある程度対応できるので、オールラウンドなピックです。
CLAYTON ( クレイトン ) / ULTEM URT/0.80
べっ甲に近いといわれているウルテムを使用したトライアングルピックです。アタック音が強く高音域が強調されたサウンドが特徴です。滑りにくい特徴があり、かき鳴らして演奏する方にぴったりですよ。
音が太く、抜けが良いという評価があり人気のあるピックです。色の性質上、落としたら床と同化しやすいので気を付けましょう。耐久性はあまり高くありませんが、くせになるピックです。
ティアドロップ型
JIM DUNLOP ( ジムダンロップ ) / HERCO FLEX75
過去のロックミュージシャンがこぞって使用していたピックです。ナイロン製でアタック音が抑え気味ながらも粘り強いサウンドが特徴で、音が太くなります。ざらざらとしたすべり止めがついているのでピッキングが安定しますよ。
個人的にはあまり弦離れが良くない印象なのですが、弦離れが良いという声もありピッキング方法に左右されると思います。比較的オールラウンドに使えるピックで、ジャンルレスで使用可能。バッキングパートでより実力を発揮するピックという印象です。耐久性が高いことも魅力です。
ピックを利用したモチベーション維持方法
ギターへのモチベーションが下がってきたら、新しいピックを使用してみるといいですよ。マンネリを打破する効果やギターのサウンドに変化が出るので、新しい発見とともに新鮮な気分でやる気がみなぎります。若干お金がかかるので頻繁にはできませんが、効果的なのでぜひ試してください。
ピック購入の注意点
店頭で購入する場合
たくさんの人が触っているので、若干削れているものや割れているものがまれに存在します。購入する際には、不自然な割れが無いか軽くでもいいので確認することをおすすめします。
ネットで購入する場合
送料がかかる場合は、ほかのものと一緒に購入しましょう。ピック代より送料が高くなり損をしてしまうからです。なるべく、送料無料になるサイトでの購入をおすすめします。一定の金額以上で送料無料というサイトもあるので、注意書きを確認しましょう。
いかがでしたか、しつこいようですがピック選びに間違いはなく、どのピックを使っても大丈夫です。メタルでThinのピックやサムピックを使用するアーティストもいるので、安心して好きなピックを選んでギターを楽しみましょう。
関連記事