ギターの演奏を上達させるために筋トレをしているという話をよく聞くようになってきました。
たしかに超絶なフレーズをガンガン弾きこなしているギタリストに、シャツがかわいそうなくらい筋肉が発達している人がいます。
しかし、逆にモデルのようにスリムなのに超絶な速弾きをするギタリストもいます。今回は自分の考えとネット情報をまとめて、ギターと筋肉の関連について述べてみます。
ギターと筋トレの関係性は、賛成派と反対派に分かれるとてもデリケートな内容です。どちらを否定するつもりもないので、あくまで私の考えとして記事を読んでいただけると幸いです。
目次
メリット
ここからは筋トレをすることのメリットを紹介します。
ギターの演奏技術に影響する部分もあるのですが、どちらかというとギターを長時間演奏して集中力を保つためのものに感じます。
長時間のステージでも疲れない
筋肉をつけることによって、長時間立つことや楽器を肩にかけることに対する負担が減ります。その効果に加えて、疲れにくくなり集中力を維持する効果が期待できます。
練習による肩こりや背中の痛みを抑えることができる
同じ姿勢で長時間演奏することによって、体が全身に痛みが生じ長く続きます。筋トレをすることによって、全身を動かし血流が良くなり痛みを和らげる効果が期待できます。
硬い弦を押さえやすくなる
握る力が強くなるので、硬い弦でも楽に押さえることが可能です。筋トレをするより演奏することで鍛えた方が良いです。専用器材も販売されていますが、その時間をギター練習にあてたほうが効果があると思います。
指を速く動かすことができるようになる
指や前腕を鍛えることで、フィンガリングスピードやピッキングが安定するというメリットがあります。指は握る力ではなく、開く動きを重視してトレーニングすることで指を弦から離すスピードが向上します。
精神的に安定する
筋トレは精神を安定させる効果があるといわれています。体のだるさが取れて軽くなることや血流改善、爽快感を得ることによって、精神的に良い効果をもたらすといわれています。
デメリット
ここからはデメリットを紹介します。必ず悪影響が出るわけではないです。
力む癖がついてしまう可能性がある
これには個人差があると思うのですが、ウエイトを限界まで上げて長時間力を入れ続けるトレーニングをおこなうと、力む癖がつく可能性があります。懸垂などで体を持ち上げた状態をキープするトレーニングが例として挙げられます。誰もが必ず悪影響が出るというわけではありません。
ギターは力を入れるべき状況と抜くべき状況を判断し、リラックスした状態を作ることが必要なので、力む癖がつくことにより悪影響が出ます。
悪影響とは、弦を押さえるときに力を入れすぎて、フィンガリングのスタミナが持たないなどです。
練習時間がとられる
これは単純に筋トレにかける時間を作ることで、ギターを練習する時間が削られるという問題です。スケジュールを管理して両方の時間を確保できるようにすれば、問題ありません。
筋トレをする時間があるなら、ギターを練習しろという意見もあります。
フィンガリングトレーニング器具による悪影響
ギターメーカーから販売されている、フィンガリングを鍛える道具などは硬い弦を押さえることやコードを押さえることに関しては効果があります。
しかし、速弾きギタリストにとっては指に無駄な力が入りやすくなり、速い動きがしにくくなるという情報もあります。プレイスタイルに合わせて使用する必要があります。
自分の考えと筋トレ方法
個人的には適切な筋トレはしたほうがいいと思います。筋トレで筋力がつくことにより、体力が増加して集中力が増すことが大きなメリットだと考えています。このメリットのおかげで、長時間ギターを弾き続けても疲れにくいという効果が得られます。練習時間が長くなるのでそれだけ技術も上がるということです。
筋トレは速弾きなどをするテクニカルなギタリストやライブが多いギタリストに特にメリットが大きいように思います。
筋トレの内容としては、最大筋力よりスタミナを重視する筋肉が必要だと思いました。
私的にやるべきトレーニング内容をまとめると
- 弦から指を離す力を鍛えるトレーニング
- 姿勢を保つトレーニング
- ギターの重さに負けないトレーニング
- ピッキングを強く安定させるトレーニング
が必要だと思います。
具体的に鍛えるべき筋肉は
- 足全体(姿勢を維持し長時間立ち続けるため)
- 上腕三頭筋(二の腕)(マシンガンピッキングを安定させる)
- 前腕(フィンガリング、ダウンピッキングの強化)
- 背筋(ギターの重みに耐えることや、長時間立ち続けるため)
- 肩筋(背筋と同じ)
- 指(弦から離す力を鍛えてフィンガリングを鍛える)
上記に重要な筋肉を挙げましたが、全身鍛えたほうがいいです。体のバランスが悪くなり、体を傷める可能性があるからです。
具体的なメニューは、動画をお借りして紹介させていただきます。
足全体
スクワット
上腕三頭筋(二の腕)
ダンベルオーバーヘッドエクステンション
立っておこなっても効果があります。
リバースプッシュアップ
前腕
リストカール
リバースリストカール
背筋
バッグエクステンション
ワンハンドローイング
肩筋
ダンベルショルダープレス
アップライトロウ
指
専用器具を使うことや、水中で開く力に意識を置いて握る開くを繰り返すなどがあります。
器具はこちらです。
最後に
いかがでしたか?今回はギタリストに筋トレは必要なのか?ということを賛否両論を調べたうえで、私の意見を述べさせていただきました。
正直なところ、この考えが正解なのかはわかりません。有名ギタリストの中でも意見が割れるくらいなので、難しい問題です。
私としては、好きなギタリストの意見を聞いてブレずに信じることが大切だと思います。もし自分に合わないのであれば、変えてみるくらいでいいと思います。あっちこっちの意見を取り入れて迷うより、まずは1人を信じて練習してみましょう。
新たな刺激が欲しい方や壁にぶつかっている方は筋トレを取り入れてみると何かが変わる可能性があります。
楽しむことを忘れずに、ギターの技術を向上させましょうね!
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